田園通信
2015年12月12日 [眼科 東戸塚]
点眼薬で白内障が完治する時代が来るかも?
東戸塚田園眼科クリニックです。
今年も残すところあと1か月。ここ東戸塚の街中でも、あちらこちらで華やかなクリスマスイルミネーションを目にするようになりました。
さて、今回は白内障に関する興味深いお話を1つ…
人間の眼をカメラに例えるとレンズの役割をしているのが水晶体ですが、その水晶体が主に加齢などの原因により曇りガラスのように白く濁ってしまうのが白内障です。
先日、英科学雑誌「ネイチャー」上に米国カリフォルニア大学サンディエゴ校のリン・ザオ博士らの研究グループが発表した論文によると、博士らは白内障の発症が動物の体内で合成されるステロイドの一種である「ラノステロール」と深く関係していることを突き止め、ラノステロールには白内障の発生を防ぐ効果があるのではないかということで、これを主成分とした点眼薬を作成し動物実験を行ったところ、白内障の縮小や症状の改善が見られたというものでした。
現在のところ白内障の根本的な治療法としてはもっぱら手術のみですが、「ラノステロール」に関する研究がさらに進めば、将来的には白内障は手術せずとも点眼薬のみで完治することができる時代が来るかもしれません。
研究のさらなる進展を期待せずにはいられませんね。
今年も残すところあと1か月。ここ東戸塚の街中でも、あちらこちらで華やかなクリスマスイルミネーションを目にするようになりました。
さて、今回は白内障に関する興味深いお話を1つ…
人間の眼をカメラに例えるとレンズの役割をしているのが水晶体ですが、その水晶体が主に加齢などの原因により曇りガラスのように白く濁ってしまうのが白内障です。
先日、英科学雑誌「ネイチャー」上に米国カリフォルニア大学サンディエゴ校のリン・ザオ博士らの研究グループが発表した論文によると、博士らは白内障の発症が動物の体内で合成されるステロイドの一種である「ラノステロール」と深く関係していることを突き止め、ラノステロールには白内障の発生を防ぐ効果があるのではないかということで、これを主成分とした点眼薬を作成し動物実験を行ったところ、白内障の縮小や症状の改善が見られたというものでした。
現在のところ白内障の根本的な治療法としてはもっぱら手術のみですが、「ラノステロール」に関する研究がさらに進めば、将来的には白内障は手術せずとも点眼薬のみで完治することができる時代が来るかもしれません。
研究のさらなる進展を期待せずにはいられませんね。