田園通信
2025年03月02日 [眼科 東戸塚]
【緑内障シリーズ第1話】結局、緑内障ってどんな病気?〜目の光ファイバーが減る病気
緑内障という病気は、見えなくなってしまうという怖いイメージをお持ちの方は多いと思います。緑内障で目に何が起こっているのかは、わかりにくいとお感じの方も同じくらい多いのではないでしょうか?緑内障という病気が怖いイメージである原因の1つは、目に何が起きてるかわからないことと思います。そこで、「緑内障シリーズ第1話」では、緑内障の方に共通して目の中で起こっていることをお伝えして、緑内障をむやみに恐れず、立ち向かっていく知恵と勇気を正しく持っていただけるヒントになればと思います。
緑内障は網膜神経線維が減る病気
緑内障は「網膜神経線維」が減る病気です。網膜神経線維とは、目と脳をつないでいる神経線維で、インターネットに例えるなら光ファイバーです。網膜神経線維が減っていくと、視覚情報が脳へ伝わりにくくなり、視野障害が進みます。
網膜神経線維層:網膜神経線維1本1本は見えないが走っている層は見える
網膜神経線維は、網膜の表層を走っていますが、残念ながら1本1本を見て数を数えたりすることは今の医学ではできません。その代わりに、OCTという検査で網膜神経線維が走っている層を見ることはできます。
近視も緑内障も黄斑疾患も見えてしまうOCT検査、ご存じですか?
網膜神経線維層を見て緑内障を早期発見
緑内障は網膜神経線維が減りますので、それが走っている網膜神経線維層は薄くなります。実は、視野検査で異常が発見される前から、網膜神経線維層はかなり薄くなっていることが多いのです。このため、 OCTで網膜神経線維層が薄いことを証明できれば緑内障を視野異常が始まる前の段階で緑内障を発見できるのです。緑内障の超早期発見が可能なのです。
眼圧を下げる治療は網膜神経線維を守るため
緑内障の治療は、眼圧を十分下げることにより、網膜神経線維が減るスピードを緩めてやります。治療の効果に関しては、網膜神経線維が1本1本見えないため、視野検査で評価します。今のところ、視野検査の方がOCTよりも鋭敏に緑内障の進み具合を調べることができるのです。診断はOCTで神経節細胞層を調べ、進行評価は視野検査で調べます。
緑内障に共通して起きるのは、網膜神経線維の減少であることをお伝えしました。次回は、緑内障にはどんなタイプがあるかをお伝えしたいと思います。
緑内障は網膜神経線維が減る病気
緑内障は「網膜神経線維」が減る病気です。網膜神経線維とは、目と脳をつないでいる神経線維で、インターネットに例えるなら光ファイバーです。網膜神経線維が減っていくと、視覚情報が脳へ伝わりにくくなり、視野障害が進みます。

網膜神経線維層:網膜神経線維1本1本は見えないが走っている層は見える
網膜神経線維は、網膜の表層を走っていますが、残念ながら1本1本を見て数を数えたりすることは今の医学ではできません。その代わりに、OCTという検査で網膜神経線維が走っている層を見ることはできます。
近視も緑内障も黄斑疾患も見えてしまうOCT検査、ご存じですか?
網膜神経線維層を見て緑内障を早期発見
緑内障は網膜神経線維が減りますので、それが走っている網膜神経線維層は薄くなります。実は、視野検査で異常が発見される前から、網膜神経線維層はかなり薄くなっていることが多いのです。このため、 OCTで網膜神経線維層が薄いことを証明できれば緑内障を視野異常が始まる前の段階で緑内障を発見できるのです。緑内障の超早期発見が可能なのです。
眼圧を下げる治療は網膜神経線維を守るため
緑内障の治療は、眼圧を十分下げることにより、網膜神経線維が減るスピードを緩めてやります。治療の効果に関しては、網膜神経線維が1本1本見えないため、視野検査で評価します。今のところ、視野検査の方がOCTよりも鋭敏に緑内障の進み具合を調べることができるのです。診断はOCTで神経節細胞層を調べ、進行評価は視野検査で調べます。
緑内障に共通して起きるのは、網膜神経線維の減少であることをお伝えしました。次回は、緑内障にはどんなタイプがあるかをお伝えしたいと思います。