眼底検査(DAYTONA)
当院では、超広角眼底カメラのオプトス社製デイトナを導入し、
従来の眼底カメラでは観察困難な網膜周辺部の異常も、見逃さずにとらえることが可能となりました。
眼底は人間の体の中で唯一、直接血管を観察できる部位のため、血管の状態や網膜・視神経などを観察できる眼底検査は、目の病気以外にも動脈硬化、糖尿病、高血圧などの全身の病気が推察でき生活習慣病の検査としても有効です。
デイトナは、散瞳することなく、網膜80%以上の領域の高解像度画像を短時間で撮影でき、多くの眼底疾患を即座にチェックすることが可能です。
デイトナは、散瞳することなく、網膜80%以上の領域の高解像度画像を短時間で撮影でき、多くの眼底疾患を即座にチェックすることが可能です。
デイトナの特徴
1 | 従来の眼底カメラ(45度画角)に比べ、約4倍の200度の画角で網膜80%以上という広範囲の画像を一度に撮影できます。 |
2 | 撮影は、1回、約0.4秒で完了し、散瞳剤(瞳孔を拡げる薬)を使用せずに非接触で撮影できるため、患者様への負担が軽減します。 |
3 | 初期の網膜剥離や糖尿病網膜症、眼底出血など周辺部眼底疾患を効率良く見つけることができます。 また、通常の眼底写真のほか自発蛍光の画像も撮影可能なため、網膜の病変部位の特定、診断に有用です。 |
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デイトナの撮影範囲
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従来の眼底カメラの撮影範囲
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デイトナの撮影画像
白枠内は従来の
眼底カメラの撮影画像
検査について
1 | 検査では、検査機器中央の穴に顔を近づけて、中にあるマークをまっすぐ見るようにしてください。 |
2 | 撮影時はフラッシュ光が当たり若干眩しいですが、すぐに回復しますのでご安心ください。 |
3 | 検査時にまぶたをテープで固定する場合がありますので、デイトナの検査をご希望の方は、目のお化粧やつけまつ毛などを落としてご来院ください。 |
デイトナは、糖尿病や高血圧、さらには緑内障、加齢黄斑変性、網膜色素変性、網膜裂孔・剥離等さまざまな目の疾患の早期発見や経過観察に大変有用な機器です。 当院では、網膜の80%以上の領域を判定できるデイトナとOCTを組み合わせることで眼底疾患を極めて早期に発見できるようになり、今後の治療方針の決定や治療効果の判定がより迅速に行えるようになりました。 尚、診断する上では画像のみではなく、より精密な検査を要するときはご相談しながら散瞳剤による眼底検査も実施いたします。 |