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東戸塚田園眼科クリニック
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田園通信

2023年12月23日 [眼科 東戸塚]

白目が真っ赤に染まる〜結膜下出血〜

東戸塚田園眼科クリニックです。

白目がべったりと真っ赤に染まり、怖い思いをしたことはありませんか?
また、自分ではなくとも、家族や知り合いの方がそうなっているのを見た経験はないでしょうか?
これは結膜下出血と言われる状態で、だれにでも起こりうる、身近な症状です。

結膜下出血について、ご説明させていただきます。

結膜下出血 画像提供:日本眼科学会

〜結膜下出血とは〜
結膜下出血とは、白目の表面を覆っている結膜の細い血管が破れて出血したもので、
白目が絵具で描いたように、べったりと赤く染まります。

〜結膜下出血の症状〜
一時的な痛みを感じることもありますが、多くは痛みを感じません。
鏡を見たときや、人から指摘されて気が付くことが多いです。
眼球が出血したように見えるため、目が悪くなってしまうと心配して来院されることが多いです。
しかし、結論から言うと、目が悪くなることはありませんのでご安心ください。
なぜなら、結膜は視力とは無関係だからです。
結膜は、いわば皮膚みたいに眼球を柔らかく包んで守りつつ、
まばたきをしても摩擦が生じないような働きもします。
結膜下出血は皮下出血のようなもので、時間とともに消失し、元通りになります。
では、どれくらいで消えるかと言うと、出血の量で異なりますが、10日から1か月くらいかかることが多いです。

〜結膜下出血になる原因〜
原因はほとんどが不明ですが、高血圧、ストレス、睡眠不足、疲れなどが背景因子として考えられています。
また、40代以降の方に多い傾向があり、高齢になるほど多くなります。
きっかけとして、くしゃみ・せき、お酒の飲みすぎや、月経など、
日常のちょっとしたことで起こりうるとされています。
しかし、出血した瞬間を目撃することは稀なので、本当のところはわかりません。

〜基本的に、治療は不要〜
ほとんどの場合、治療しなくても10日〜1か月で治りますが、
血液がサラサラになる抗凝固薬を内服されている方は、繰り返し出血して長引くこともあります。

また、治っても再発を繰り返す場合は、高血圧、動脈硬化、
糖尿病などの全身疾患がある可能性もありますので、
内科にかかっていない人は一度内科受診をお勧めします。

いずれにしても結膜下出血は自然に吸収されますので、
ほとんどの場合治療は必要ありません。
目がゴロゴロする、目が痛むなどの不快感が強い場合には、
人工涙液やドライアイ治療薬などの目薬の処方を行います。

〜他の病気との区別〜
今年大流行してニュースにもなった咽頭結膜熱は、
白目が充血するだけではなく出血するウイルス性結膜炎です。
のどが痛く発熱するなどの症状を伴うため区別できます。

結膜は、さまざまな病気で充血しますが、
一般の方が白目の「出血」と「充血」を区別するのは意外と難しく悩ましいところです。
充血する病気の中には、重大な病気も含まれます。
白目が赤くなったら、まずは眼科で診てもらいましょう。

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