緑内障で失っていく視力は回復出来ませんか？
| 私の従妹のパートナーはアメリカ人と日本人のハーフです。仲の良い夫婦で、活発な性格がとても似ています。2人はニューヨークに住んでいて、彼が税理士になるための司法試験に合格するため勉強に集中するため、従妹が働きサポートしていました。元々頭のいい人なので無時に合格し、少し広いアパートに引っ越してから彼に異変が起きたそうです。勉強のしすぎだったと思い込んでいたそうですが、カスミ目がひどく、良く見えないと思うことが増えたのだそうです。疲れのせいだと思い、目薬を差したり、目を使いすぎないように気を付けていたそうですが、体調が優れず何度も嘔吐したそうです。従妹と連絡を取り合うたびに不安な声を聴き、悲しくなりました。アメリカは医療費が高いのであまり簡単に医療にかかれないそうです。その後、少し連絡を取っていなかったのですが、彼女から連絡をもらったのはLINEを通してで、彼の目の病気が緑内障だったというのです。視力の低下が進み、今はあまり見えないようで、1人で外出が出来なくなったそうです。急な展開にびっくりして言葉がありませんでした。彼女の話しでは彼は将来的には失明してしまうだろうとのこと。そんなことってあるのでしょうか？視力低下を止められないのでしょうか？失ってしまった視力は回復しないのでしょうか？日本に良い病院があれば紹介したいので教えて下さい。宜しくお願いします。 |
一度障害した視神経が回復することはありません
| 緑内障ははっきりした初期症状が現れないことがほとんどで、初めに自覚される症状は見える範囲が狭くなる視野障害や視野の一部だけが見えないといった暗点の出現です。ゆっくりと進行していくため気が付きにくく、気が付いた時はすでにかなり進行していることが多い病気の一つです。視野障害が進むと視力低下、さらには失明することもあります。 原発閉塞隅角緑内障では急性緑内障発作を引き起こすことがあり、急激に眼圧が上昇することで視力が急速に低下し、失明に至ることもあります。目のカスミや痛み、充血、頭痛や吐き気の症状が起こるのが特徴です。ご相談者様の文面からは義兄様はこの急性緑内障発作の疑いがあるように感じました。 緑内障の基本的な治療の考え方は症状を悪化させないことで、一度障害されてしまった視神経の回復は見込めません。よって、これ以上進行しないよう防ぐための治療を行う必要があります。 横浜の東戸塚に緑内障診療に30年以上携わっている眼科クリニックがあります。義兄様が来日されるのであれば診療を受けられ、治療について相談されてはいかがでしょうか。 |