緑内障は目のサイレントキラーと呼ばれていて、糖尿病と同じように気づいたときに罹患していることが多い病気です。
糖尿病の場合は血液検査で血糖値が高いことから早期に気づけるケースも多いですが、緑内障は血液検査により罹患していることを知ることはできないため、その意味では糖尿病よりも厄介だといえます。
40歳を超えると糖尿病になるリスクも高まります。緑内障もあまり知られていませんが、40代以上の約20人に1人の割合で罹る病気であると報告されています。
今の医学では緑内障で失った視力を取り戻すことはできなく、治癒することもありません。ただし、緑内障を予防することはある程度可能だと考えられています。
糖尿病と同じように緑内障はゆっくりと進行していき、普段からどのような生活態度で過ごしているかが症状に大きく影響します。したがって、好ましくない生活習慣を改めることは、緑内障を完全に回避することはできないにしろ、予防につながるといえます。
生活習慣を改める前に、40歳を過ぎているならまず眼科検診を受けましょう。緑内障は早期発見が非常に重要で、たとえ罹患していても早期に治療を始めることで失明に至る可能性を大幅に低下させることが可能です。
緑内障患者でも、適切な治療を継続することで何の症状もでないまま生涯を終えることもできるのです。
糖尿病を持つ方は緑内障のリスクも高いといわれているので、一刻も早く眼科検診を受けてください。
緑内障を予防するには、食生活にも気をつけた方がよいです。眼にとって良いとされる食品を積極的に摂ることや、血流をうながす働きのある栄養素を摂取することも効果的です。
ビタミンＢ群、ビタミンＣ、ビタミンＥ、アントシアニン、ルティンなどを含む食品は、眼に良いとされています。
ビタミンＢ群には低下した免疫力を高める働きがあります。ビタミンＣには粘膜などの形成に役立つ働きがあり、ビタミンＥには血液の流れをサラサラにする効果があります。
アントシアニンはポリフェノールの一種であり、光合成をする植物に含まれる赤、紫系の色素成分で、活性酸素を除去し老化を防いでくれます。ルティンには、衰えた視力の回復を助ける役割があります。
アルコールは撮り過ぎないよう注意しましょう。特に糖尿病に気をつけている方は、禁酒することをおすすめします。糖分や脂肪分はできるだけ控えるようにして、食事は腹八分目で済ませましょう。
緑内障を予防するには、良質な睡眠をとることが大事です。規則正しい生活を心がけて、夜は遅くまで起きないようにして、朝は早起きしましょう。
パソコンやスマホの使用やテレビの観すぎなどは良質な睡眠を妨げる要因になるため、就寝の1時間前には操作をしない方がよいです。
適度な運動を生活に取り入れることでも、身体全体の血行を促進することになり、緑内障の原因となる眼圧の上昇を防ぐことにつながります。毎日激しい運動をしなくても、意識的に歩くことでも効果があります。
喫煙は百害あって一利なしなので、強い意思を持ってやめる努力をしましょう。喫煙習慣は、血管や肌を衰えさせ、身体全体の老化を速め、糖尿病をはじめさまざまな疾患のリスクを高めます。
ストレスを溜め込むことも、緑内障にはよくないといわれています。無意識のうちにストレスが溜まることもあるので、自分なりに日常生活の中で楽しいことを見つけて、気分転換を図ることを心がけましょう。
眼を酷使することも緑内障を予防するための秘訣といえます。パソコンやスマホのやり過ぎやテレビの観すぎもそうですが、暗いところで本を読めないことや、姿勢を正すことも眼を大切にすることにつながります。
眼をホットタオルで温めたり、こまかみや眉間をマッサージしたりすることはおすすめです。