緑内障を進行させないために最も大事なことは、医師の指示にしたがい欠かさず通院をして適切な治療を受けることですが、それと同時進行形で生活習慣に気をつけることも非常に重要になります。
緑内障は、目の奥にある視神経が異常をきたすことにより視野が狭くなる病気で、最悪失明に至ります。確かに50歳という若さでこの病気になることは運が悪かったと思ってしまう方も多いですが、40代以上の5％、つまり20人に1人はなる病気なので、50代の方がなっても全く不思議ではありません。
緑内障になる要因には、遺伝や糖尿尿など生活習慣病の他にも、ストレスが不眠や喫煙などもあるので、進行を遅らせるためには生活習慣病にならないように気をつけて、なるべくストレスのない生活を送ることが大事になります。仕事で忙しくても睡眠時間を確保するように心掛け、タバコを吸う人は禁煙することを推奨します。
目の病気なので、目を酷使しないことも大事になります。スマホはなるべく見ないようにして、パソコンやテレビも仕事以外では触れないように心掛けましょう。
どうしてもそれらに触れなければいけないなら、定期的に目を休めるように意識してください。目の周りのマッサージを取り入れるのも良い方法です。
喫煙は血管の衰えの原因の他にも、お肌など体全体の老化を早めてしまいます。まさに百害あって一利なしなので、失明をしないためにも強い決意を持って禁煙に取り組みましょう。
しっかり睡眠をとり、規則正しい生活をすることも、緑内障以外にも体全体に良い影響をもたらします。眠りに落ちてから最初の3時間が、新陳代謝が最も活発になると言われているので、質の良い睡眠がとれるように、日頃から運動も取り入れることをおすすめします。激しい運動でなく、軽めのジョギングやウォーキングは、目の血流を上げられると言われています。
あまりにも激しい運動をすると視神経に負担がかかるので、気をつけなくてはいけません。ヨガや瞑想などは、運動にもなりリラックス効果をもたらすので、おすすめです。適度な運動はストレス解消にもつながります。
暴飲暴食は避けてバランスの良い食生活を送ることは、緑内障の予防にも生活習慣病の予防にもつながります。
一昔前とは違い、現代の食生活では糖分や脂肪分をどうしても摂り過ぎる傾向にあります。そうなると糖尿尿や高血圧や心筋梗塞になりやすくなるため、目の神経にもよくありません。できるだけ食事を摂るときには満腹まで食べないで、腹八分目を心掛けましょう。
緑内障予防におすすめの栄養素には、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンE、アントシアニン、ルテインなどがあります。
ビタミンAを意識的に摂ることにより、疲れ目やかすみ目に効果があって、抗酸化作用で目の細胞や粘膜の新陳代謝を保つ効果が期待できます。ビタミンAを含む代表的な食べ物には、にんじん、かぼちゃ、レバー、うなぎなどがあります。
ビタミンBは、低下した免疫力を高め、視神経の働きを高めることにより視力の低下を予防する効果を持ちます。代表的な食べ物には、豚肉、にんにく、きのこ、マグロ、しじみなどがあります。
ビタミンCは、水晶体の酸化を予防し、白内障の予防にも効果があります。代表的な食べ物には、イチゴ、レモン、サツマイモ、キウイなどがあります。
ビタミンEは、血行を促進することにより目の老化を防止する効果があって、疲れ目やドライアイへの効果も期待できます。代表的な食べ物には、アボカド、玄米、ブロッコリー、ニラなどがあります。
アントシアニンは、疲れ目を回復する効果や老化予防が期待できます。代表的な食べ物には、ブルーベリー、ビルベリー、アサイー、ブドウなどがあります。
ルテインには、活性酸素を取り除く抗酸化作用があります。代表的な食べ物には、ほうれんそう、グリーンピース、トウモロコシなどがあります。