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田園通信

[眼科 東戸塚]

2021年03月22日

目を擦らないように‼

東戸塚田園眼科クリニックです。
3月も下旬を迎えスギ花粉飛散のピークは過ぎたように思われますが、少し飛散時期のずれるヒノキ花粉に反応する方は、もうしばらくの間は花粉症の症状に悩まされことになりそうですね。
さて、花粉症の代表的な症状のひとつである目の痒み。当院にも連日たくさんの患者さんがこの目の痒みを訴えて来院されていますが、みなさん痒みを我慢しきれずについつい目を擦ってしまい、結膜(白目)やまぶたの裏が真っ赤に充血していたり、角膜(黒目)にたくさんの傷がついていたり、中には強く擦り過ぎて白目がぶよぶよとしたゼリー状に膨れ上がってしまう結膜浮腫を起こしていたり…痒みを我慢して目を擦らずにいることは簡単なようでなかなか難しいですよね。しかし、何気なくやってしまうこの目を擦るという行為は、目にとってはあまり良いものとは言えません。目や目の周りの皮膚はとても薄く摩擦に弱い部分になります。目を擦ったときにできた表面の傷口から炎症や感染症を起こしたり、目に強い圧迫が加わることで水晶体や網膜までもダメージを受けることがあります。また、ミュラー筋という目の筋肉が伸びてしまうとまぶたのたるみやシワの原因となったり、擦ることで色素沈着を招き目の下のクマとなるとも言われています。痒みの対処法としては、痒みの原因に応じた点眼薬の適宜使用や花粉などのアレルゲンとなるものを避ける、目を軽く洗う、目の乾燥を防ぐなど。どうしても痒いときには冷たいタオルで目を冷やし痒みを和らげるなどの工夫をしましょう。無意識のうちに目を擦ってしまう方も多いと思いますが、普段から意識的に目を擦らないように気をつけることが大切ですね。

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