[眼科 東戸塚]
2016年03月10日
白内障と出産回数の関係
東戸塚田園眼科クリニックです。
最近「出産回数が多いほど、白内障になるリスクが高くなる」と、出産経験のある女性にとってちょっとショックな記事が英国の眼科専門誌に発表されました。
白内障とはレンズの役割をする水晶体が濁ることで目がかすんだり、光をまぶしく感じたりする病気です。加齢に伴って発生する場合が一般的で、早ければ40才から発症し、80才を超えるとほぼ100%の人が白内障の何らかの症状があるといわれています。
この発表をした中国の研究グループが45才〜86才の女性約15,000人の出産回数と白内障の関係を調べたところ、出産回数が1回増えるたびに白内障リスクが11%も上昇したというのです。さらに出産回数のみならず、糖尿病や飲酒習慣の関係も調べていますが、いずれもリスクを高めるという結果でした。
白内障はもともと老化に伴う変化の1つなので、完全に進行を防ぐ方法はありません。40代以降で白内障リスクが高い方は、生活習慣に気をつけて、年に1度は目の検査をうけて頂きたいと思います。