[眼科 東戸塚]
2024年09月07日
逆さまつ毛のお話
東戸塚田園眼科クリニックです。長かった夏もようやく終わりが見え始め、朝晩は涼しい風が吹くようになりました。少しずつ季節がすすんでいることが感じられます。夏の疲れが出やすい時期でもあります。無理をせず睡眠や食事をしっかりととって体調を崩さないようにお過ごし下さい。
さて、今回は逆さまつ毛についてのお話です。まつ毛は本来外向きに生えていてゴミや汗、紫外線などから目を守る大切な役割をしています。しかしまつ毛が外向きではなく内向きに生えている状態を「逆さまつ毛」と言い、上瞼・下瞼のどちらにもみられます。逆さまつ毛の主な症状はゴロゴロ、チクチク痛い、充血、目やに、目が霞んで見えづらいなど様々で、酷くなると角膜に炎症が起きることもあります。
逆さまつ毛には瞼の向きによってまつ毛が内向きになってしまう「眼瞼内反(がんけんないはん)」と、まつ毛の生える向きが乱れて起こる「睫毛乱生(しょうもうらんせい)」があります。眼瞼内反は乳児によく見られますが、成長に伴って外に向いてくることがほとんどです。ただ、成長しても解消されない場合は眼科医に相談して下さい。睫毛乱生はまつ毛の生え方に問題があり、まつ毛が角膜に触れることで痛みや違和感が生じます。角膜に当たるまつ毛の数は1本のみの場合から多数の場合まで様々ですが、当たっているまつ毛を定期的に抜くことで症状を改善することができます。自分で鏡を見ながら抜くという方法もありますが、角膜が傷ついたり、感染などの恐れもある為あまりおすすめできません。
瞼やまつ毛に違和感がある場合は早めに眼科を受診するようにしましょう。