緑内障・子どもの目・眼精疲労なら横浜の東戸塚田園眼科クリニック。<!--sph1-->

電話

田園通信

[眼科 東戸塚]

2024年07月26日

加齢黄斑変性とはどういう病気?

前回の記事で、「黄斑」は、人がものを見るためにとても重要であることと、重要な役割を持つにもかかわらず、ストレスにさらされていて、さまざまな病気になりやすいことをお伝えしました。本日は、そのうちの病気の一つである加齢黄斑変性について、全体像をお伝えしていきます。

〜加齢黄斑変性とは?〜
加齢黄斑変性(Age-related Macular Degeneration, AMD)は、視力低下を引き起こす眼疾患の一つで、特に50歳以上の高齢者に多く見られます。
黄斑は網膜の中心部分に位置し、高度な視力を司る重要な部分です。この黄斑が加齢とともに変性することで、視力が低下し、場合によっては失明に至ることもあります。

黄斑
【症状】
加齢黄斑変性の初期段階では、視力の低下視界がぼやけるといった症状が現れます。
進行するにつれて、まっすぐな線が波打つように見えたり、視界の中心が暗くなる、または欠けるといった症状が見られることがあります。これにより、スマホや運転、細かい作業が困難になることがあります。

【種類】
加齢黄斑変性には主に二つのタイプがあります
1.ドライタイプ:網膜の下に小さな黄色い斑点(ドルーゼン)が溜まり、網膜の土台が徐々に萎縮していき、視力が低下します。このタイプは進行が緩やかであることが多いです。

2.ウェットタイプ:異常な血管が網膜の下に新生し、これらの血管が漏れたり破れたりすることで急速に視力が低下します。ウェットタイプは進行が速く、早期の治療が重要です。

原因とリスク要因
加齢が主な原因とされていますが、他にも以下のようなリスク要因があります。
•遺伝:光のストレスに弱くなる遺伝子多型が複数あり、それを多く持つほど、リスクが高まります。
•喫煙:喫煙はAMDのリスクを大幅に増加させます。
•肥満:肥満もまたリスク要因の一つです。
•紫外線:長時間の紫外線曝露もリスクを高める可能性があります。

予防と治療
AMDを完全に防ぐことは難しいですが、リスクを減らすための方法として以下が挙げられます。
•禁煙:喫煙を避けることでリスクを大幅に減らせます。
•健康的な食生活:緑黄色野菜や魚を多く含むバランスの取れた食事を心がけることが重要です。
•定期的な眼科検診:早期発見と治療が視力低下を防ぐ鍵となります。

治療法としては、ウェットタイプに対する抗VEGF薬の注射療法や、ドライタイプに対するサプリメント療法などがあります。
どの治療法が最適かは、症状や進行度により異なるため、専門医の診断を受けることが重要です。

ブログ記事一覧

【カテゴリーリスト】

PageTop

MENU
  • <!--sph1--><!--sph1-->
  • Mail
横浜市戸塚区品濃町513-7
TEL.045-820-3813