[眼科 東戸塚]
2024年03月10日
はやり目について
東戸塚田園眼科クリニックです。
「はやり目」という言葉をご存じでしょうか?
これは、短期間に急激に流行する流行性角結膜炎のことをいい、日常的によく見られる病気です。
花粉症が流行しているこの時期には、花粉による目の症状と似ている「はやり目」との区別が大切になります。
「はやり目」についてご説明させていただきます。
〜はやり目とは〜
はやり目とは、アデノウイルスの感染によって起こる結膜炎です。
感染力が非常に強く、はやり目の人が目を触った手でモノを触り、
他の人がそれに触って目をさわると、高い確率で感染します。
そのため短期間で急激に流行します。
タオルなどを介しても感染しますが、空気感染はしません。
〜はやり目の症状〜
・充血する
・目やにが多く出る
・涙が出る(涙目)
・目がしょぼしょぼする
・異物感がある
・光をまぶしく感じる など
症状が重い場合は黒目(角膜)に炎症細胞が入り込んで白い斑点ができたり、まぶたの裏側に炎症の白い膜(偽膜)ができることがあります。
〜治療法〜
はやり目の原因であるアデノウイルスに対する特効薬は今のところなく、感染したウイルスに対する免疫ができて、7〜10日で自然に治るのを待つことになります。
この間に、普段から目の表面に住み着いているブドウ球菌などの常在菌が増殖して症状を悪化させますので、それを防ぐ抗生物質の点眼薬と症状を和らげる抗炎症点眼薬を使用することで症状を軽くすることができます。
通常は発病後7日から14日程度で治る場合が多いのですが、重症化する場合は1ヶ月程度かかる場合もあります。
〜仕事や学校を休む必要がある?〜
学校保健法の第三種学校伝染病に指定されており、感染力がなくなるまで出席停止とされています。そのため、目の充血や目ヤニがなくなるまで仕事や学校をお休みする必要があります。症状が治まってきたら、医師より登校・登園許可証を出すことになります。
〜はやり目の対処方〜
・十分な栄養と休息をとって免疫を落とさないようにする
・目をこすらない
・コンタクトレンズの使用を控える
・人が集まる場を避ける
・ご家庭内で感染者が出た場合は、タオルは分けて入浴は感染者より先に済ませる
※洗面所で共有するタオルは感染源になりやすいので、感染者は触れないようにする
目の症状でお悩みのかたは、お気軽にクリニックまでお越しください。
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