[眼科 東戸塚]
2023年07月13日
泳いだ後の目のお手入れについて
東戸塚田園眼科クリニックです。
曇りや雨のすっきりしないお天気が続いていると梅雨明けが待ち遠しくなりますね。
梅雨が明けると真夏の暑さがやってきます。今のうちに少しずつ暑さに体を慣らしておいたり、涼感グッズを準備するなど暑さへの備えをしておくとよいかもしれません。
さて今年の夏はコロナ禍から落ち着いたこともあり、水泳の授業が行われる学校も多いようです。また夏休みには家族でプールに行くなど夏のレジャーを計画している方も多いのではないでしょうか。
今回は泳ぎ終わった後の目のお手入れについてのお話です。以前は蛇口が上を向いた洗眼用の水道蛇口が備え付けられている所がよくありました。今でもプールから出た後に水道の水で目を洗うという方もいらっしゃるようです。しかし最近の調査によると水道水による洗眼はかえって目に良くないということがわかってきました。目の表面にある角膜はとてもデリケートで、わずかな傷がついただけでもゴロゴロしたりひどくなると視力に影響が出ることもあります。この角膜を守るため涙が大きな役割をもっています。涙はホコリやゴミを洗い流すだけでなく油分や粘液の成分で角膜を保護するとても重要な働きをしています。水道水で洗眼をする事で涙の大切な成分が洗い流されてしまったり、水道水に含まれている塩素によって角膜のトラブルにつながることもあります。また強い水が当たることで角膜に傷がつく危険もあります。水泳をする時目を守るためにはゴーグルを使い、なるべくプールの水を目に触れさせないようにしましょう。泳いだ後は簡単に目の周りを水で洗うまでにとどめておき、目の違和感がある場合は涙の成分に近い目薬を点眼する事が有効です。目の痛みやゴロゴロが続く時は角膜に傷がついていたり炎症を起こしている可能性もあります。早めに眼科を受診して夏のレジャーを楽しむようにしましょう。